谷岡一郎 "こうすれば犯罪は防げる 環境犯罪学入門"
ピッキングは最上階が狙われやすい等いろいろ書いてあるが、決して「ハウツー本」ではない。理論さえ知っておけば、防犯対策は自ずから見えてくる、という本。
つまり、(1)犯罪者がいて、(2)狙われるターゲットがあって、(3)監視者がいない時、犯罪が起きる。あたり前に聞こえるが、この類の研究は最近になって盛んになってきたようだ。
対策として、(1)を減らし(簡単ではないが)、(2)を減らして(3)を増やす。その他、
- 「アクセス」を減らす
→ 移動手段を与えない、行動制限をする、車のナンバーを記録する等
- 「ターゲット・コントロール」を増やす
→ 外部から見られやすい環境をつくる
- 「社会的抑止力」を増やす
→ コミュニティをつくる、警察等フォーマルな抑止力を示す、公的スペースと私的スペースの間に中間スペースを作り、コントロールする等
- 作者: 谷岡一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/03/17
- メディア: 単行本
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