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STILL ECHO -Jim O'Rourke's "恐山" vs MERZBOW-

恐山(ジム・オルーク(g)、クリス・コルサーノ(b)、ダーリン・グレイ(dr))、坂田明秋田昌美 a.k.a. MERZBOW、HARP ON MOUTH SEXTET

インプロビゼーションはあまり好きではない。必ず最後は楽器をかき鳴らして終わるワンパターンだから。客が妙に盛り上がっているのを見ると、引いてしまう。
「恐山」にも一部そのパターンが見えたけど、2曲目はぐっと抑制され、他のメンバーの出方をうかがっているような緊張感のある曲はよかった。3曲目は、お盆ということもあってか、鈴とか小さな鐘をチリンチリーンと鳴らして先祖の霊を供養しているよう。「恐山」にふさわしい良い曲だった。
恐山のラストは、だんだん変な音が聞こえてきて秋田さんが入ってきたことを知る。メトロでは聞いたことのない低音が断続的に入り、短パンの僕は、すね毛が震えているのが分かる。ノイズがこれほどギターやドラムに合うとは!最後は秋田さんに全部持っていかれた感じだった。
その後、延々と秋田さんの音の洪水。不規則で変則的な音はとても気持ちイイ。でも最後にはちょっと飽きた。ノイズだけより、他の楽器と一緒のほうが面白いと確認できた一日だった。

p.s.
山笠をかぶった修行僧スタイルで演奏してた"HARP ON MOUTH SEXTET"の「エレクトロニカ雅楽」もカッコよかった。

HARP ON MOUTH SEXTET
関西電子音楽界の至宝としてレイハラカミ氏、 山本精一氏などの一流音楽家からの信頼も厚い「RUBYORLA」を中心とし、平安に生まれたとされる宮廷音楽「雅楽」を平成に笙や篳篥等の伝統和楽器を用いず全く新しい形で演奏する電子音楽プロジェクト。 女子6人(ハーモニカ担当)、男子2人(LIVE P.A.+PERC.)で構成される。 改造ハーモニカ、自作和楽器等々+ラップトップ+エレクトロニクス等々を用いた「エレクトロニカ雅楽」は、日本人の魂の琴線に触れる幾重にも重なる音色と、次々に繰り出されるエディテッドブレイクビーツオーケストレーションで唯一無二な美しきサウンド スケープを獲得している。
http://www.metro.ne.jp/con_sche_0814.html