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ドイツ写真の現在 ― かわりゆく「現実」と向かいあうために

チラシにロリ心くすぐられて見に行きました。
風景をそのまま撮ったものより、何かしら加工された写真が面白かった。

スタジオで長時間かけて撮影された子供たちの写真と、風景や室内などさまざまな背景の写真とをデジタル加工によって合成した一連の作品は、観る人に、幼少時の記憶を喚起させると同時に、19世紀の肖像写真や、西洋美術における肖像絵画の長い伝統などとのつながりを連想させる。

90年代初頭から、建物や室内などの実物大の模型を紙で製作し、撮影するという独自の手法で作品を制作し始める。模型のモデルとなっているのは、新聞や雑誌に掲載された、しばしばドイツ戦後社会において重要な意味を持つ歴史的事件の現場の写真である。

再統一がもたらした風景の変容を通じて、社会の根源的な変化を照射している。

ラムス展とドイツづいていると思ったら、去年から日本におけるドイツ年みたい。

http://www.momat.go.jp/Honkan/German_Contemporary_Photography/