立ち読みでよい『ソニー病』
- 作者: 城島明彦
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2006/01
- メディア: 単行本
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最終章は、ソニーの開発や生産の現状を数字で示してあり、読み応えがある。
その他、元アスキーの西さんの金融エンターテイメント構想や、津田さんの個別商品例を通じたソニーの混迷ぶりが面白かった。
ただ、全体的に踏み込みが浅いというか、物足りなさを感じた。多分、ソニーを外から見るだけの評論家で終わっているためだろう。現役社員の覆面座談会で、ソニーの現場が今どう思っていて、今後どう変えていこうとしてるのかをを聞きたかった。
以下メモ。
ソニー生命、ソニー損保といった金融部門、そして融資、為替、証券といった銀行や証券会社の部門を融合させた新たな遊びの提案、マネーを通じた「第四のエンターテイメント」の開発を目指すべきではないだろうか。
(snip)
万人が「あそこにいったら楽しくお金がかけられるよ」といえるような楽しく信頼性の高いサービスを追及する。
西和彦「ソニーはなぜ不振に陥ったのか」
このアイデアは、ポストペットと楽しく貯金するMONEYKit-PostPetのコンセプトを発展させたものだろうが、電子マネーFelicaと組み合わせたカジノ構想まで踏み込んだのは面白い。