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感覚を拡げる -鼎談・「POP?」

京都精華大のサテライト「shin-bi」のワークショップ。山本さんのPOPシリーズ第1回。
http://www.shin-bi.jp/

講師

細馬宏通滋賀県立大学人間文化学部講師/コミュニケーション論)
安田謙一(ロック漫筆家)
山本精一(プレーヤー/ソングライター/コンポーザー/プロデューサー)

細馬

POPとは、日常から少し離れたところでポン!とはじける感覚

山本

・どのジャンルにも大衆(ポップス)と非大衆(アバンギャルド)が存在する
・POPの対極は従属である。
・ポップスには従属(右へならえ)の傾向があり、アバンギャルドは主体的→POP?
・もちろんポップスにもPOPは存在する。
ピンクフロイド「吹けよ風、呼べよ嵐」や「帰ってきたヨッパライ」のヒットは、POPを大衆が感じたの好例ではないか。
この可能性を信じて音楽を作っている。

まとめ

・POP=華、面白い、ひどい、勘違い
・POP感覚は先天的なもの、経験を経て獲得するものの2つある

Q&A

Q.アバンギャルドなアーティストがPOPになった、とよく言われるがどういうことか?
A.その作品に華があって、みんなの心に響いているのではないか
Q.山本さんの作品で一番売れたものは?
A.「クラウン・オブ・ファジー・グルーヴ」。一番コアな部分が出ているからかも。

クラウン・オブ・ファジー・グルーヴ

クラウン・オブ・ファジー・グルーヴ

その他

・山本氏の作品作り…人のやっていないことやる。そのために膨大な曲を聞きまくる。音楽は格闘技。
iPodは全ての曲が同じ土俵に並んでおり、フラット
YouTubeのLoFi感覚はラジオに近い

所感

このblogでもPOPという言葉を多用しているが、意味的には細馬さんに近い。POP=華という考えは新鮮だった。何か気になる、引っかかる感じに近いのかもしれない。僕がポップカルチャーに興味があるのは後者の理由だと気づいた。