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シグルイ

殺し屋イチ」が好きな人とは友達になれそうな気がする。「シグルイ」は「イチ」を何倍も濃く、暑苦しくした感じの作品。全盛期の北斗の拳並みに濃い。最近は「流れ星」とか「曖昧」とか「ごっこ遊び」をしているくらい今イチオシ。

伝説の剣豪である道場主の岩本虎眼(おそらくラオウのように何十年と語られるであろう特濃キャラ)はすでに老い、すっかり呆けて狂気の世界に足を踏み入れている。しかし狂っていても主君が下す命に従うことこそが正義。個性溢れる門下生がその狂った命令に忠実に従って行う謀殺、拷問、見せしめ、リンチは現代人にとっては考えられない蛮行だが、登場人物はむしろそれを誇りとして淡々と実行していく。この倒錯がなんともいえない芳香を放っている。
現代最重要コミック「シグルイ」 - 深町秋生の序二段日記

シグルイ 1 (チャンピオンREDコミックス)

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