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BOOK

つくられた桂離宮神話

近日中に一度見に行きたいと思います。 〈桂離宮の発見者〉とされるドイツの建築家ブルーノ・タウトは1933年に来日、翌年「ニッポン」を刊行し、簡素な日本美の象徴として桂離宮を絶讃した。著者は、タウトに始まる桂離宮の神格化が、戦時体制の進行にともな…

TOKYO KENCHIKU SAMPO 特別な時間の流れる25の空間

今回参考にした本。東京のモダン建築と、番外編として今日のターミナルが載っています。 六本木ヒルズの大ネタから僕の知らない小さな建物まで幅広く紹介されてます。 "love the life"という空間デザインユニットのコラムが印象的でした。 素敵な建築がいっ…

ドイツ流掃除の賢人―世界一きれい好きな国に学ぶ

怠け心もあるが、掃除は毎日やるより、後日まとめてやるのが効率的と考えがちだ。 本書では、後になるほど汚れがこびりつき、落とすのが大変と説く。だから汚れたときに拭く。使ったときに掃除する。 この本を読んでから2週間、少しだけ家がきれいになった…

リリー・フランキー "東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜"

オカンからの愛とオカンへの愛がいっぱい詰まった本。すべての男子は(もちろん女子も)マスト。 泣き所は人それぞれ違うと思うけど、地元を離れて色々オカンに迷惑かけながらも謝れないところが僕にはつらかった。 いくら親孝行しても悔いは残ると思うけど…

金城一紀 "レヴォリューション No.3"

「GO」の作者だけど在日は扱っておらず、よくある青春もの。爽快感があって楽しめます。レヴォリューション No.3作者: 金城一紀出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/04/28メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 88回この商品を含むブログ (96件) を見る

村上 龍 "半島を出よ"

「共生虫」あたりからニーチェリスト一本の作風が変わってきて、本作は「逆・五分後の世界」。 半島を出て云々…の言わば「五線」はあるものの、膨大な登場人物のエピソード(=リズム)の積み重ねはメロディを奏でない。賛否が分かれる所だと思うが、僕には…

松田公太 "すべては一杯のコーヒーから"

シアトル系のスペシャルティコーヒーと出会った著者が、銀行員を辞めて、タリーズを立ち上げる話。コーヒーの話はあまり出てこないけど、ビジネスでの苦労話は面白い。 著者は情熱さえあれば大丈夫というが、やはり行員でビジネスの一線に立ってたのが大きい…

舞城王太郎 "世界は密室でできている。"

一応ミステリー形式だが、脈絡無く事件は起きるし、すぐ解決するし、トリックもなるほど!と思えない。そんな事はどうでもいい。テーマは愛だから。 青臭くアツく愛を語ってるけど、全くそう感じない。むしろ気持ちいいのが舞城のすごいところだと思う。世界…

舞城王太郎 "阿修羅ガール"

女子高生のハチャメチャな話。うーん、イマひとつ。習作なのかな。阿修羅ガール (新潮文庫)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/04/24メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 100回この商品を含むブログ (414件) を見る

梅森 浩一 "出世しない技術"

出世しない技術作者: 梅森浩一出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2004/10メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (17件) を見る

小林 雅一 "コンテンツ消滅"

コンテンツ消滅 音楽・ゲーム・アニメ ペーパーバックス作者: 小林雅一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/11/19メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (26件) を見る

永江 朗 "インタビュー術!"

この本を読むと、雑誌のインタビュー記事がつまらない理由がわかります。 話の要約だけ伝えたり(これはインタビューではなく「取材」)、話し手の言葉をそのまま載せていたり。インタビューの主役である「話し手」を浮き彫りにするためには、編集が必要であ…

大相撲の経済学

個人別総当り制ではない理由、移籍が不可能な相撲部屋システム、年寄り株。大相撲の特殊な世界には、理由(経済的合理性)があるという立派な経済本。 とくに八百長についてが面白かった。金銭授受や星の交換の経済的考察もさることながら、八百長自体に合理…

真保 裕一 "奪取"

会社の後輩が絶賛するほどでもないが、まあ面白い。偽札作りのディテールは細かいが、キャラクターの描き方が荒い。映画のノベルみたいだ。奪取(上) (講談社文庫)作者: 真保裕一出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/05/14メディア: 文庫購入: 4人 クリック:…

谷岡一郎 "こうすれば犯罪は防げる 環境犯罪学入門"

ピッキングは最上階が狙われやすい等いろいろ書いてあるが、決して「ハウツー本」ではない。理論さえ知っておけば、防犯対策は自ずから見えてくる、という本。 つまり、(1)犯罪者がいて、(2)狙われるターゲットがあって、(3)監視者がいない時、犯罪が起きる…

パオロ・マッツァリーノ "反社会学講座"

データを恣意的にならべて強引に結論付けることにかけては社会学者はコンサル以上?と言っておきながら、少年犯罪増加の嘘や勤勉な日本人の嘘を「社会学的」に明らかにします。痛快です。ここで読めます http://mazzan.at.infoseek.co.jp/ 反社会学講座作者:…

舞城王太郎 "煙か土か食い物"

単行本の装丁や「戸梶圭太とツートップを組むのはこいつだ!」*1のビレバンのPOPから痛快エンターテイメントかと思ってた。ミステリーの形を借りてるけど、文学してるじゃん。噂に聞く文体のドライブ感は音楽聴いているようで気持ちイイし、結末も悪くない。…

金出武雄 "素人のように考え、玄人として実行する"

頭のいい人の思考パターン例がたくさん書いてあり、参考になります。 金出先生の仕事をみてると、分かりやすいテーマが多くて(中には力技に見えるものもあるけど)確かに発想は素人的だなと思います。でも中身は難しい理論をちゃんと実装して形にするところ…

山本一郎 "投資情報のカラクリ"

俺と同学年のうちでホリエモンの次に?稼いでいながら、切込隊長名義で人気blogを書いてるエラい人の本。中国投資、M&A、REIT、消費者金融など手出す奴はアホ、冷静に考えたら分かるだろとぶった斬ってます。投資情報のカラクリ作者: 山本一郎出版社/メー…

日本一怖い!ブック・オブ・ザ・イヤー2005

SIGHT別冊 「日本一怖いブック・オブ・ザ・イヤー2005」 (別冊SIGHT)作者: SIGHT編集部出版社/メーカー: ロッキング・オン発売日: 2004/12/04メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (50件) を見る恒例の山形浩生の5冊。 ローレンス・レッシグ…

広告批評 2004年11月号

恒例の「世界のコマーシャル2004」特集。短い時間にすべてを注ぐ姿勢は世界共通です。 http://www.kokokuhihyo.com/

残業しない技術

手抜きではなく、「サクっと」(必要なことだけ、過不足なく)仕事をこなすための21か条。 ・80%でもやりすぎ 相手から評価されない仕事をいくらやっても意味がない ・段取りがすべて 仕事を評価する人の基準に合わせて仕事に優先順位をつける(苦手なもの・…

広告(8月号)

名古屋特集。リリー・フランキーのインタビューあり。カレーうどんも名古屋が発祥なんだって。 http://www.kohkoku.jp/

なごやに暮らす(no.7)

パン屋さん特集。京都に住んでいると実家周辺のパン屋レベルの低さに唖然としてしまいますが、これで勉強したいと思います。 最近は名古屋からこのようなカワイイものがたくさん出てるのはうれしい限り。 http://home.owari.ne.jp/~petit/catalogue/nagoya/c…

思いつきをビジネスに変えるノート術

どんな内容でも良いから、毎日できるだけアイデアをひねり出していると、そのうちすごいアイデアが出る!、いざという時のひらめきが増す!、さらにチームで共有すると何倍にもパワーアップ!。 本書には、とにかくアイデアを出せ、しか書いてなく、どうやっ…

阿曽山大噴火 / 裁判大噴火

裁判が面白いのは分かった。が、筆者に文章力がないか、面白いネタをチョイスする能力がないか、裁判傍聴数が少ないのか、面白さが伝わらない。最後は裁判ツアーと称して地方出張でページ埋めてるし。

いとうせいこう / ボタニカル・ライフ

都会のマンションで細々ガーデニングを楽しむ「ベランダー」の、植物を通して自分の内面を綴った日記。最近書いてるチューリップやアジサイなどのメモはモロこの本の影響。 弱ってきた花には全力で介護するものの、枯れたら他へ浮気する自分本位なところは、…

根本敬 / 夜間中学 〜トリコじかけの世の中を生き抜くためのニュー・テキスト〜

心がギスギスした時や生き方を考え直したいときに。

人生に奇跡を起こすノート術

きれいに整理されたノートは左脳しか使わない。脳の赴くままに絵を使ってカラフルに仕上げる「マインドマップ」は、右脳も活性化してアイデアや直感が湧き出るらしい。 確かに、「きれいなノート」には、そのとき考えたことは残っておらず、情報量を削りすぎ…

阿部和重 / シンセミア(上・下)

ぐいぐい読めるけど、高橋源一郎が言う*1ほどではないかな。 *1:http://www3.asahi.com/opendoors/span/sin_semillas/review.html#20031116_01